Excelは、表計算ソフトの定番として長年多くの人に愛用されています。しかし、近年では新しい機能が続々と追加されており、従来の使い方が通用しない場面も増えてきています。
そこで今回は、「テーブル」と「構造化参照」という、近年のExcelで注目されている2つの機能について解説します。これらの機能を使いこなすことで、Excel作業をより効率化、高度化することができます。
1. Excelのテーブル機能とは?
テーブル機能は、Excelのデータをより効率的に管理するための機能です。Excelに記載されている表をテーブル化することで、データの入力表としての体裁を意識せずとも適用することができるようになります。
テーブルを作成すると、データ範囲に自動的に名前が付き、ヘッダー行が追加されます。また、集計やフィルタリングなどの操作も簡単に実行できます。他にも、データ集計等の際に邪魔になるセル結合などの機能が無効化され、任意のセルに記載された式は、自動的に列方向に展開される、最終行以降に追加されたデータは自動的にテーブルの追加行として認識され適用範囲が自動拡張されるなど(構造化参照、2.で詳述)、利用するメリットが多々あります。
テーブル機能のメリットは以下の通りです。
- データの範囲を明確に定義できる
- ヘッダー行を自動生成できる
- 集計やフィルタリングなどの操作が簡単になる
- データの書式設定を簡単に統一できる
- データの重複や矛盾を防ぐことができる
テーブル機能の使い方は以下の通りです。
- データ範囲内の任意のセルを選択する
- 「ホーム」タブの「テーブル」ボタンをクリックする
必要に応じて、テーブルの名前やヘッダー行の設定を行う
2. 構造化参照とは?
構造化参照は、テーブル内のデータを参照するための新しい方法です。従来のセル参照とは異なり、列名やヘッダー行の値を使ってデータを参照することができます。
構造化参照のメリットは以下の通りです。
- データの参照がより直感的になる
- データの変更に追従して参照が自動的に更新される
- 計算式がよりシンプルになる
- コードの記述量が減る
構造化参照の使い方は以下の通りです。
- テーブルを作成する
- 参照したい列名の前に「@」記号を入力する
- 参照したいヘッダー行の値を入力する
3.まとめ
テーブルと構造化参照は、Excel作業をより効率化、高度化するための強力な機能です。これらの機能を使いこなすことで、データ分析やレポート作成などの作業をよりスムーズに行うことができます。
ぜひこれらの機能を積極的に活用して、Excel作業のレベルアップを目指しましょう。
以上、現場からでした。